sweet memory ~奏大side~



「まぁ、それまでは鈍感すぎるところを少し直して貰おうかね」

「えぇーっ!」








奏大はニヤリと笑い、何やら企んでいるようであった。
そんな奏大の様子に少し怯えた表情をしている花菜。
そんな花菜の気持ちを汲み取ってか、奏大が頭を撫でた。








「まぁ、そんなに難しく考えるな」

「……」

「そんな今すぐどうのこうのってわけじゃないから、焦らずゆっくりと俺らのペースでやっていけばいい」

「奏くんはそれでいいの?」

「あぁ…。今まで待ったんだ。それがあと2年なんて余裕だ」

「奏くん…」

「まぁ、その分たっぷり甘やかしてやるから覚悟しろよ?」

「今より甘やかされたら、私、何もできない子になっちゃうかもよ?」

「あぁ、それはそれでいいな。俺がいなきゃ何もできないくらい、甘やかしてやるよ。二度と俺から離れられないようにな」

「ふふふっ……楽しみにしてるから」








それから2人は今後について、色々な話をした。






< 345 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop