sweet memory ~奏大side~
「まぁ、それまでは鈍感すぎるところを少し直して貰おうかね」
「えぇーっ!」
奏大はニヤリと笑い、何やら企んでいるようであった。
そんな奏大の様子に少し怯えた表情をしている花菜。
そんな花菜の気持ちを汲み取ってか、奏大が頭を撫でた。
「まぁ、そんなに難しく考えるな」
「……」
「そんな今すぐどうのこうのってわけじゃないから、焦らずゆっくりと俺らのペースでやっていけばいい」
「奏くんはそれでいいの?」
「あぁ…。今まで待ったんだ。それがあと2年なんて余裕だ」
「奏くん…」
「まぁ、その分たっぷり甘やかしてやるから覚悟しろよ?」
「今より甘やかされたら、私、何もできない子になっちゃうかもよ?」
「あぁ、それはそれでいいな。俺がいなきゃ何もできないくらい、甘やかしてやるよ。二度と俺から離れられないようにな」
「ふふふっ……楽しみにしてるから」
それから2人は今後について、色々な話をした。