sweet memory ~奏大side~




「奏大さん、どういうことですか?」

「何がだ?」

「指輪です。説明してください」

「説明も何も、見たままだと思うが…。気に入らなかったか?」

「そういう訳じゃないですけど…」

「なら問題ないだろう。その指輪を外すことは許さない。どんな時でも指輪をしているんだ」

「わかりました。でも、よくサイズが分かりましたね」

「あぁ、それなら情報提供者がいるからな」









そう。
奏大は創から色々な情報を聞き出し、この指輪を作ったのだった。
花菜は奏大のその言葉に、思わず納得してしまった。









「…なるほど」

「さて、そろそろ夕食にでもするか。今日は外で食べて帰ろう」








そう言って奏大が花菜を連れてきたのは、和食の料亭だった。




< 86 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop