sweet memory ~奏大side~
「奏大さん、どういうことですか?」
「何がだ?」
「指輪です。説明してください」
「説明も何も、見たままだと思うが…。気に入らなかったか?」
「そういう訳じゃないですけど…」
「なら問題ないだろう。その指輪を外すことは許さない。どんな時でも指輪をしているんだ」
「わかりました。でも、よくサイズが分かりましたね」
「あぁ、それなら情報提供者がいるからな」
そう。
奏大は創から色々な情報を聞き出し、この指輪を作ったのだった。
花菜は奏大のその言葉に、思わず納得してしまった。
「…なるほど」
「さて、そろそろ夕食にでもするか。今日は外で食べて帰ろう」
そう言って奏大が花菜を連れてきたのは、和食の料亭だった。