sweet memory ~奏大side~
「いらっしゃいませ、西條様。いつもご贔屓にして頂き、ありがとうございます」
「あぁ…」
「…そちらの方は…?」
「…婚約者の雨宮花菜さんです」
花菜は女将さんにお辞儀をした。
「まぁ!そうなんですね」
「これからも頻繁に連れてくるかと思いますので、よろしくお願いします」
「雨宮様、女将の朝倉カナと言います。今後ともよろしくお願い致します」
「こちらこそよろしくお願いします」
「さぁ、立ち話も何ですから、こちらへどうぞ」
そう言うと、個室の部屋へと案内された。
「お料理はいかがなさいましょう?」
「いつものを…」
「畏まりました」
そう言うと、女将さんは部屋から出て行った。