sweet memory ~奏大side~
「なぁ、奏大。水族館、楽しかったか?」
「…あぁ」
「へぇ~…」
淳平は、奏大の言葉にニヤニヤと笑いが止まらなかった。
そんな淳平の姿に、奏大は益々眉間に皺を寄せたのであった。
「やっぱり、奏大にとって花菜ちんは特別な女の子なんだな」
「……何を今更……」
「だってそうだろ?他の女だったら
、デートすらしないだろう?」
「…当たり前のこと聞くな」
「花菜ちんには甘々なんだから~。その優しさを俺にも分けて?」
「……」
「うわっ…シカトかよ!冷てーな」
「…花菜以外興味はない。それは、今も昔も…これから先未来も変わらない」
「はいはい、ご馳走様。俺も彼女欲しいなぁ~…」
淳平は溜息をついた。
そんな淳平の様子に、奏大はお構いなしの様子で、返事を返すわけでもなく、そのままほっておいた。
淳平はというと、奏大の扱いを気にすることなく、話を続けた。