sweet memory ~奏大side~
「あぁ…。それは、指輪をしているのを見て、ちょっと微笑ましくて…」
「…ッチ…淳平といい、お前といい、朝から何なんだ」
奏大は思わず溜息をついた。
「まぁ、淳平は淳平で何か考えがあったんだろうけど…」
「………」
「まぁ、そう怒るなって…。さて、今日ですが、確認していただきたい書類、それから午後一で会議が入っています」
「あぁ…」
奏大は納得がいかないものの、与えられた仕事に取り掛かった。