風になる。
少女
「いってきまーす‼︎」
「忘れ物ないー⁈ いってらっしゃい‼︎」

4月の始め。
明るい春の日差しにヒラヒラ舞う桜。
絶好の入学式日和となったこの日。

私、上河原 美音 カミカワラミオ は、
中学1年生になります‼︎

お母さんに見送られて、玄関を出ると
門の前には、

「美音、遅せーよ。待たせすぎ。」
と、朝から不機嫌そうにこっちを見ているのは、昔からずっと一緒の幼馴染⁇って言うのかな…?
大野 友 オオノユウ。 昔からサッカーをやっていて、茶色の少しツンツンしてる髪の毛が特徴の人。捻くれてるけど、本当は優しくていつも助けてくれる大事な幼馴染なんですが…。

「ユウ、身長伸びた⁇春休み中に…?」
春休み中に伸びたなこいつ。
170cmいってるぞ。これ。

「そうか?美音がチビになったんじゃーねの?」
「はぁ?うっさいわ!余計なお世話‼︎」

前言撤回‼︎優しくないわ‼︎
これでも165cmはあるし!

< 1 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop