レンタル彼氏【完全版】
忙しい万里さんは期間中、あまり会えないが会った時の濃度が酷い。


典型的なS。

飯給って、虐げて、快感を得ている。

いつもなら感情を押し殺して別の人間になりきれるのに、さっきまで泉といたせいか中々俺は切り替えが出来ずにいた。


「伊織、ご飯は?」


「あ、食べました」


本当は何も食べてないけど、何も口にしたくない。


「…そう。
今日は私、お腹ペコペコだから食べてからお楽しみね」


「……部屋で待ってます」


「あら、伊織。
貴方が食べさせて?」


「………はい」


最初に彼女に言われた。
私に逆らうなと。


理想の相手。


自分に従順な彼氏。
< 168 / 813 >

この作品をシェア

pagetop