レンタル彼氏【完全版】
そんな呆けてる私の頭を叩いたのは和。
「また最近ぼんやりしてんぞっ」
少し頬を膨らませて私を見る和。
唯一無二の親友。
だけど。
伊織のこと言っていいのかな。
彼氏が出来たって、声高々に言いたい。
しかも、あんなカッコいい人だって。
だけど。
伊織が何をしてる人だなんて、私には説明出来ない。
嘘をつけない私だから、きっと顔に出ちゃうはずだ。
伊織の傷を何一つわかってあげられてないのに、自分がその傷を抉るような真似出来るはずがない。
そう、思うけど。
実際、私が伊織の何を知ってるのか?
そう、問われたら…。
きっと、何も言えない。
「また最近ぼんやりしてんぞっ」
少し頬を膨らませて私を見る和。
唯一無二の親友。
だけど。
伊織のこと言っていいのかな。
彼氏が出来たって、声高々に言いたい。
しかも、あんなカッコいい人だって。
だけど。
伊織が何をしてる人だなんて、私には説明出来ない。
嘘をつけない私だから、きっと顔に出ちゃうはずだ。
伊織の傷を何一つわかってあげられてないのに、自分がその傷を抉るような真似出来るはずがない。
そう、思うけど。
実際、私が伊織の何を知ってるのか?
そう、問われたら…。
きっと、何も言えない。