レンタル彼氏【完全版】
「…じゃあ、今日カラオケ行こうっ!」
「え?」
「ぱーっと歌って、騒ごう!」
「ええっ?」
「よし!決めた!順二も誘おうっ!」
「何で順二!」
「暇そーだから?」
「あははっ、ひでえ」
「やっと笑ったー!最近の泉さ」
そう、言いながら私の眉間のシワを伸ばして。
「ずっとここ、寄りっぱなしー」
「………和」
和は私が落ち込んでるから、気にしてくれてたんだ。
理由も言わないのに。
なのに。
よし!
元気出さないと!
そう決めた私は和と、順二とカラオケへと向かった。
やっぱり順二は何で一緒にカラオケなんて、ぼやいてたけど、一緒に来てくれるから優しい。