レンタル彼氏【完全版】
歩いて五分ぐらいして、辿り着いた場所は俺が踏み入れたことがない夜の世界だった。
「ここって…」
きらびやかだけど、シックな装飾が施されたその店の前に仁王立ちしてる俺が言うと、彼女がまた綺麗に笑って言った。
「キャバクラ。
初めて来た?」
…キャバクラ。
ポカンと、その店を見ている俺の腕を引くと彼女は店の扉を開けた。
中は外よりももっと豪華な装飾を施されていた。
それに少し呆気に取られていると、彼女は誰かに話し掛けていた。
そっちをふっと、見る。
すらーっと身長が高い彼に、彼女は店長と声をかけていた。
「おはよう、美咲。
誰、そいつ」
「ふふ、この子、ここで働かせられない?」
「は??」
「は??」
俺と、その男の声が見事にはもった。
「いや、学生でしょ、彼」
「違う違う、コスプレ」
「そんなわけあるかよ」
「彼、高校三年でダブってるからよくない?」
「ぶはっ!」
店長と呼ばれた男が何か言うより先に俺が吹き出した。
「ここって…」
きらびやかだけど、シックな装飾が施されたその店の前に仁王立ちしてる俺が言うと、彼女がまた綺麗に笑って言った。
「キャバクラ。
初めて来た?」
…キャバクラ。
ポカンと、その店を見ている俺の腕を引くと彼女は店の扉を開けた。
中は外よりももっと豪華な装飾を施されていた。
それに少し呆気に取られていると、彼女は誰かに話し掛けていた。
そっちをふっと、見る。
すらーっと身長が高い彼に、彼女は店長と声をかけていた。
「おはよう、美咲。
誰、そいつ」
「ふふ、この子、ここで働かせられない?」
「は??」
「は??」
俺と、その男の声が見事にはもった。
「いや、学生でしょ、彼」
「違う違う、コスプレ」
「そんなわけあるかよ」
「彼、高校三年でダブってるからよくない?」
「ぶはっ!」
店長と呼ばれた男が何か言うより先に俺が吹き出した。