レンタル彼氏【完全版】
ケーキを平らげた聖は満足そうにお店を後にした。
それから聖が見たいと言っていた洋服を見についていく。
「あーこれ!」
「………ふうん」
「JUNって人気でさ、プレスの野々村さんがまじカッコいいんだよ」
「へえ」
洋服に然程興味がない俺は、夢中で洋服を手に取る聖から少し離れた。
トップス、欲しいかも。
ちらっと値札を見るが。
ご、五千円。
無理だ。
今の俺の経済力じゃ出せる金額じゃない。
しょうがなく俺は棚に洋服を戻す。
ふっと、聖の方に目をやると店員と話をしながら何を買うか吟味してるようだ。
「何か、お探しですか?」
「は?」
急に声をかけられて、思わずそう声が出た。
「あ、急にすみません。
何かお探しのものとかありますか?」
「いや、付き添いなだけなんで」
「そうでしたか。
そのトップス、カッコいいですよね」
「ああ、はあ」
俺が戻したトップスを手にとって店員が笑った。
「俺、本当にバカだからこれ二色買いしたんですよ」
「まじですか?!」
………トップスだけで一万か。
それから聖が見たいと言っていた洋服を見についていく。
「あーこれ!」
「………ふうん」
「JUNって人気でさ、プレスの野々村さんがまじカッコいいんだよ」
「へえ」
洋服に然程興味がない俺は、夢中で洋服を手に取る聖から少し離れた。
トップス、欲しいかも。
ちらっと値札を見るが。
ご、五千円。
無理だ。
今の俺の経済力じゃ出せる金額じゃない。
しょうがなく俺は棚に洋服を戻す。
ふっと、聖の方に目をやると店員と話をしながら何を買うか吟味してるようだ。
「何か、お探しですか?」
「は?」
急に声をかけられて、思わずそう声が出た。
「あ、急にすみません。
何かお探しのものとかありますか?」
「いや、付き添いなだけなんで」
「そうでしたか。
そのトップス、カッコいいですよね」
「ああ、はあ」
俺が戻したトップスを手にとって店員が笑った。
「俺、本当にバカだからこれ二色買いしたんですよ」
「まじですか?!」
………トップスだけで一万か。