レンタル彼氏【完全版】
今日はお兄ちゃんからバイクを借りてたから、それに乗り込み帰路を急いだ。


日に日に。


私は聖を信用していくんだ。


たくさん撮られる写メを、まさか伊織が見てるとも知らずに。
ピースサインして、満面の笑顔で。


いかにも。


私が聖の“彼女”かのように。



それを知るのは。

本当に全部が終わった後だなんて。



伊織。

私は。



いつまでも。



伊織の力になれなくて。


仕舞いには、私が伊織を傷付けるだなんて。


どうしてだろう。
こんなにも、自分を呪ったことないよ?



もう、何もかもが絶望的。



あの時。



ちゃんと、伊織に殺してもらえばよかったのかな。
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