レンタル彼氏【完全版】
「あ、えーと、うん」
彼氏。
名だけの。
本当は全くの他人。
「…そ。そっか、何デート?気を付けてけよ」
「え?あ、うん」
やっぱりどこかおかしい順二を不思議に思った。
だけど、それを追及しなかったのは早く伊織と会いたかったからだ。
順二はじゃあ、と言いながら教室を後にした。
私はまた明日、とだけ順二の後ろ姿に告げると、メールの返信に夢中になった。
【今、まだ学校!】
あー私もかなりの短文だな。
でも、これしか書けないもんな。
特にいじらずそのまま送信する。
すぐさま鳴る携帯。
それは伊織からの着信だった。
…ちゃ、着信!?
ドキドキする胸を抑えて、私は大きく息をつく。
それから緊張した手で通話ボタンを押した。
「もしもーし」
一日ぶりの伊織の声。
こんな、低かったっけ。
彼氏。
名だけの。
本当は全くの他人。
「…そ。そっか、何デート?気を付けてけよ」
「え?あ、うん」
やっぱりどこかおかしい順二を不思議に思った。
だけど、それを追及しなかったのは早く伊織と会いたかったからだ。
順二はじゃあ、と言いながら教室を後にした。
私はまた明日、とだけ順二の後ろ姿に告げると、メールの返信に夢中になった。
【今、まだ学校!】
あー私もかなりの短文だな。
でも、これしか書けないもんな。
特にいじらずそのまま送信する。
すぐさま鳴る携帯。
それは伊織からの着信だった。
…ちゃ、着信!?
ドキドキする胸を抑えて、私は大きく息をつく。
それから緊張した手で通話ボタンを押した。
「もしもーし」
一日ぶりの伊織の声。
こんな、低かったっけ。