レンタル彼氏【完全版】
伊織はゆっくり、私の制服のボタンに手をかける。

俯き、目を伏せて私は自分がはだけさせられるのを待った。



優しく、伊織は私に触れてくれた。
ただ、そんなことが嬉しい。



「……泉、怖い?」


「…………少し」



本当に少し。
なんせ初めてだから。


痛いとか、そんなこと聞くから多少は怖かった。



「……止める?」


本当に続けていいのか確認するように伊織は尋ねる。


その質問に、少し揺らぎながらも私は首を横に振った。



それを見て、伊織はもう何も言わないと思ったのか私を抱き締める。



初めてだったけど、痛くはなかった。


終わった後、私は天井を見つめながら思った。
きっと、それは伊織がうまいからだろうとも。



伊織はシャワー浴びてくると言って、浴室にいる。


一緒に入る?と言った伊織に断りを入れて、私は行為を終えたままの格好でぼーっとしていた。
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