建築散歩

全ての案内が終わると

私は飲みかけの天の紅茶をゆっくりと飲んだ。

その間 この空間を眺めて居たかったからだ。


とうとうカップの底が見えてしまう

私は名残惜しい気持ちを抑えて
席を立った。




彼は
また何かイベントがあるかも知れないから
散歩の時は是非注意して見てください と、いい情報をこっそりと教えてくれた。


ありがとうといい外へ出る。

一歩出た世界は相も変わらずの表情だ。

私は不思議の国のアリスになった気分だった。


優ししい紅茶の香りだけが 今も舌の上に
残っている。
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

詩集

総文字数/3,652

詩・短歌・俳句・川柳13ページ

表紙を見る
光る花

総文字数/7,538

ファンタジー14ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop