キミと恋した痕跡
待ち合わせ場所に着いたのは


……11時10分


私は忘れていた


私は学校まで電車通学で

30分はかかってしまうことに


学校前には希がいた

恐る恐る近づいて声をかけた

「希…」

「…美希」

その声は少し怒ってる様に聞こえた

「怒ってる…?」
「…まあね.何で遅れたの?」
「えっと…服選んでて…何時間しても決まんなくて…それで…家でたの10時30分で…電車少し遅れて…それで…」
最後まで言い終わってないのに暖かな温もりが私を包んだ

その温もりは希だった
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