キミと恋した痕跡
The past~5

悲劇

「美希~まだ着かねぇの?」

「着いた!すぐ目の前!」

「そっか」

店の前の横断歩道まで来た私たち

信号が青になって私たちが渡ってすぐ…

明るい光が私たちを包んだ



光の方を見るとすぐ近くに

トラックがあって


逃げる時間さえあるわけなく…

暖かな温もりが私を包んだすぐ


体が宙に浮いて…叩きつけられ


私は…痛みに耐えながら

体を起こした


その目の前には

希がいた


希の周りは真っ赤だった
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