−大切な過去−
3位の発表と2位の発表が終わった。

どちらにも入っていなかった。

あたしは泣きそうなのを堪えて、1位の発表を待った。

1位‥‥‥‥

〇〇ブロック!

あたし達のブロックの名前が言われた。

先輩達は大泣きしていた。

あたしは嬉しさでずっと顔がニヤニヤしていた。

「優勝出来たね!やったー!」

れいは泣いていた。

「うん、先輩も喜んどるみたいやし良かったよ!ね、恵美?」

「うん‥?ああ、うん」

初めて恵美に苛立ちを感じた。

普通ならもっと喜ぶんじゃない?

恵美あんなに頑張ってたのに…

何があったんだろう。
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