−大切な過去−
高北とは毎日メールしていた。

学校で同じクラスだったが、授業中もメールしていた。

『高橋ちゃんと黒板みんといかんやろ!』

『次のテスト勝負しようぜ!』

本当に他愛のないメールばかり…

あたしはいつの間にか、高北とのメールが楽しくなっていた。

学校では付き合っているという噂が流れてしまった。

「噂、俺のせいでごめんな」

「いいんだよ!こっちこそごめんね…」

やり切れない気持ちでいっぱいだった。

高北って変な人だけど、優しいとこはいっぱいある。

仲のいい友達同士だと思っていた。
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