−大切な過去−
それからあたしはずっとテンションが上がらずに居た。

「かなた、他の男と連絡とか取ってる?」

夜ご飯を食べ、カラオケに向かっている途中に聞かれた。

「えっ…?うん。タメの人とか、他中の先輩とか…」

「まじか…別にいいんやけど、他の男んとこいくなよ?」

たっちゃんはそう言った。

あたしはたっちゃんに申し訳ない気持ちになった。

携帯を出してよくメールする男のメアドを消した。

「消したけん!あたしが好きなんはたっちゃんだけ」

「消さんでもいいのに…かなた…ありがとう」

急にキスされた。

深いキス。
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