−大切な過去−
当時小学生だった妹は怯えていた。

あたしは一生懸命言葉を探した。

「お父さんは死なないよ。大丈夫だよ。だから泣かないで?かなたも悲しくなっちゃうよ…」

結局泣き止む事は出来ず、二人で泣いた。

母親は病院に行き、家にはあたしと妹二人…

お父さん、お母さんと言いながら泣き叫んだ。

しばらくするとおばあちゃんが家に来た。
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