−大切な過去−
でも、ぼーっとしてると思い出すのはたっちゃんの顔、声。

運転していた時の横顔。

二人乗りした時の背中。

大きくて優しい手。

電話で聞いた泣き声。

すぐに涙腺が緩む。

どんだけ涙出るんだろ?と不思議になった。

なつみがよく、あたしの教室に来てくれていた。

なつみとあたしはまた前のように仲良くなった。

ある日、なつみから手紙を貰った。
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