君との時間
「キスしねぇから。」

廉の声が真剣と思って私はゆっくりと廉の方を向いた。

「姫衣…。」

声の通り真剣な顔で私の名前を呼ぶ。

「俺は姫衣にこれ以上辛い思いをさせたくないんだ。だから辛かったら辛いって言え。」

廉がこんな事言うなんて…。

「俺が守るから。」

廉は私を抱き寄せた。

私の顔が廉の胸にあたる。
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