Sweet Room~貴方との時間~【完結】
「涼太、ご飯できたよ」
ダイニングテーブルにご飯を並べながら、携帯を弄る涼太に言う。
「ああ」
イスを引きながら「いい匂い」と言って、ハンバーグを見ながら笑っていた。
「食べよう」
私もイスに座ると「いただきます」と涼太が言う。
「召し上がれ」
ハンバーグを頬張り「うまい」と言って、美味しそうに食べる涼太の顔を見ながら、私も箸をつける。
「さっき、松下さんからメールがあって、奈央美と俺、あと松下さんと松下さんの彼女の4人で食事でもしないかって」
「松下さんの彼女も?」
珍しいお誘い。何で、松下さんの彼女も? その前にどうして私と涼太なんだろう。
何も言わずに考え込んでしまった私を見て、涼太が小さく笑った。
「松下さんは俺と奈央美が付き合ってるの、気がついてるよ」
「うそ! 本当?」
「うん。俺が奈央美を好きなこと、結構早くにバレてたし」
「あ、そう言われてみれば、何度か一緒にお昼食べたとき、よく涼太のことがでてきたし、遠まわしに『好きだろ』って、言われてる感じがした。松下さんって、すごいね」
「いや、俺からすれば、ちょっと怖いよ」と涼太は苦笑いをした。
確かに、涼太は松下さんによく振り回されている。怖いと思ってしまうのも分からなくもない。でも、やっぱり敏腕営業マンはすごい。あの観察眼は女の勘を超えるレベルだと思う。というか真実を見抜いているから、それは勘とは比べようがないかも。
夕飯を食べながら松下さんの彼女がどんな人かを予想したり、今度のデートで映画を見に行こうかと予定を立ててみたり、楽しい時間はあっと言う間に過ぎて行った。
ダイニングテーブルにご飯を並べながら、携帯を弄る涼太に言う。
「ああ」
イスを引きながら「いい匂い」と言って、ハンバーグを見ながら笑っていた。
「食べよう」
私もイスに座ると「いただきます」と涼太が言う。
「召し上がれ」
ハンバーグを頬張り「うまい」と言って、美味しそうに食べる涼太の顔を見ながら、私も箸をつける。
「さっき、松下さんからメールがあって、奈央美と俺、あと松下さんと松下さんの彼女の4人で食事でもしないかって」
「松下さんの彼女も?」
珍しいお誘い。何で、松下さんの彼女も? その前にどうして私と涼太なんだろう。
何も言わずに考え込んでしまった私を見て、涼太が小さく笑った。
「松下さんは俺と奈央美が付き合ってるの、気がついてるよ」
「うそ! 本当?」
「うん。俺が奈央美を好きなこと、結構早くにバレてたし」
「あ、そう言われてみれば、何度か一緒にお昼食べたとき、よく涼太のことがでてきたし、遠まわしに『好きだろ』って、言われてる感じがした。松下さんって、すごいね」
「いや、俺からすれば、ちょっと怖いよ」と涼太は苦笑いをした。
確かに、涼太は松下さんによく振り回されている。怖いと思ってしまうのも分からなくもない。でも、やっぱり敏腕営業マンはすごい。あの観察眼は女の勘を超えるレベルだと思う。というか真実を見抜いているから、それは勘とは比べようがないかも。
夕飯を食べながら松下さんの彼女がどんな人かを予想したり、今度のデートで映画を見に行こうかと予定を立ててみたり、楽しい時間はあっと言う間に過ぎて行った。