Sweet Room~貴方との時間~【完結】
雨の水曜日。左肩を濡らした涼太が「おはようございます」と言った。「杉山、おはよう」と返す。
「杉山、昨日のメール、どうなってるんだよ」
松下さんは杉山を見るなり、開口一番がそれだった。
涼太がこっちに視線を向けてくる。私は小さく頷いた。
「大丈夫ですよ」
「そっか」と言った松下さんが私と涼太の顔を交互に見た。そして涼太の顔を近づけて小声で「職場とは違う2人が見られるの、楽しみだよ」と言い、含み笑いをしながら離れた。
複雑そうな顔をしている涼太に向って、声を出さずに「こ・わ・い?」と言ってみる。涼太は小刻みに顔を縦に振った。
最後の含み笑いは確かに怖い。松下さんの前では絶対にデレデレしないでおこう。そんなことを考えながら、パソコンの電源を入れた。
「杉山、昨日のメール、どうなってるんだよ」
松下さんは杉山を見るなり、開口一番がそれだった。
涼太がこっちに視線を向けてくる。私は小さく頷いた。
「大丈夫ですよ」
「そっか」と言った松下さんが私と涼太の顔を交互に見た。そして涼太の顔を近づけて小声で「職場とは違う2人が見られるの、楽しみだよ」と言い、含み笑いをしながら離れた。
複雑そうな顔をしている涼太に向って、声を出さずに「こ・わ・い?」と言ってみる。涼太は小刻みに顔を縦に振った。
最後の含み笑いは確かに怖い。松下さんの前では絶対にデレデレしないでおこう。そんなことを考えながら、パソコンの電源を入れた。