Sweet Room~貴方との時間~【完結】
お昼休みが終わり、午後の業務がはじまる。
新しい仕事がいくつか入り、どういう形で仕事を進めていくかをざっくり考えていると、後ろから「佐伯さん」と涼太に呼ばれた。
「中野工房の中野さんが仕事依頼の件で佐伯さんに会いたいそうです。応接室でお待ちです」
「え、中野先輩が? そう、わかった。ありがとう」
何だろう。中野先輩が仕事の話? 中野先輩の活躍は狭いデザイン業界内では簡単に知ることができる。でも、大学以来会ってもいないし。
不思議に思いながら、手帳を持って応接室へ行った。
「失礼します」
ドアを開けると、大学時代と変わらない笑顔でこっちを見ていた。
「佐伯、久しぶりだな」
「お久しぶりです、中野先輩」
「何年振りだろう。変わってないな。いや、綺麗になったな」
「そんなことないです。先輩は、ますます男前になったんじゃないですか?」
中野先輩とは8年ぶりの再会だった。先輩を見ていると、大学生の頃を淡く思い出した。
「いや、俺は来年で30だから、おっさんに近付いているだけだよ」
「30でおっさんはやめて下さい。私はあと2年でおばさんになっちゃうんで」
「そうでした」
2人で同時に笑ってしまった。先輩、変わってない。
新しい仕事がいくつか入り、どういう形で仕事を進めていくかをざっくり考えていると、後ろから「佐伯さん」と涼太に呼ばれた。
「中野工房の中野さんが仕事依頼の件で佐伯さんに会いたいそうです。応接室でお待ちです」
「え、中野先輩が? そう、わかった。ありがとう」
何だろう。中野先輩が仕事の話? 中野先輩の活躍は狭いデザイン業界内では簡単に知ることができる。でも、大学以来会ってもいないし。
不思議に思いながら、手帳を持って応接室へ行った。
「失礼します」
ドアを開けると、大学時代と変わらない笑顔でこっちを見ていた。
「佐伯、久しぶりだな」
「お久しぶりです、中野先輩」
「何年振りだろう。変わってないな。いや、綺麗になったな」
「そんなことないです。先輩は、ますます男前になったんじゃないですか?」
中野先輩とは8年ぶりの再会だった。先輩を見ていると、大学生の頃を淡く思い出した。
「いや、俺は来年で30だから、おっさんに近付いているだけだよ」
「30でおっさんはやめて下さい。私はあと2年でおばさんになっちゃうんで」
「そうでした」
2人で同時に笑ってしまった。先輩、変わってない。