Sweet Room~貴方との時間~【完結】
部屋に上がり、いつものようにソファに座る。涼太の隣に座ると、片手を引っ張られて、大きな温もりにすっぽり包まれる。
「無理しなくていいんだぞ」
「無理してないよ」
「そっか。なあ、明日の朝、俺が横で寝てても蹴り飛ばさないでね」
「もう、しないよ」
そんな前の話を持ち出さないでほしい。心の中で“忘れろ”と念じながら涼太の胸をゲンコツで叩いた。
「なら、よかった。世の中には3度目の正直っていうのがあるからね」
「しないってば」
抱きしめる力が強くなって、私の手の動きを止めてしまう。
「奈央美」
声の方へ顔を向けると、涼太の唇が触れた。小さな音を鳴らしながら唇を何度も合わせる。唇の温度が相手のか、自分のかがわからなくなった頃、歯の隙間から来る舌に、自分の舌が触れる。感触を楽しむようにお互いの舌を絡めた。涼太の手が項に触れ、私は涼太の首に両腕を巻きつける。名残惜しい気持ちを残したまま、唇が離れていった。
「無理しなくていいんだぞ」
「無理してないよ」
「そっか。なあ、明日の朝、俺が横で寝てても蹴り飛ばさないでね」
「もう、しないよ」
そんな前の話を持ち出さないでほしい。心の中で“忘れろ”と念じながら涼太の胸をゲンコツで叩いた。
「なら、よかった。世の中には3度目の正直っていうのがあるからね」
「しないってば」
抱きしめる力が強くなって、私の手の動きを止めてしまう。
「奈央美」
声の方へ顔を向けると、涼太の唇が触れた。小さな音を鳴らしながら唇を何度も合わせる。唇の温度が相手のか、自分のかがわからなくなった頃、歯の隙間から来る舌に、自分の舌が触れる。感触を楽しむようにお互いの舌を絡めた。涼太の手が項に触れ、私は涼太の首に両腕を巻きつける。名残惜しい気持ちを残したまま、唇が離れていった。