Sweet Room~貴方との時間~【完結】
カレーを食べ終わり、涼太は作ってくれたお礼と言って、お皿洗いを引き受けてくれた。
ソファに座っていると、スマホのマナー音が聞こえてきた。充電器に立てているスマホを取る。画面には“中野工房・中野先輩”という文字が表示されていた。
「もしもし、先輩、どうかしましたか?」
今日のことがあって、あまり中野先輩とは話がしたくない。でも、仕事のこともあるし、出ない訳にもいかなかった。
『佐伯、悪い、こんな時間に。さっき、クライアントからメールがあって、テーブルの配置を変えたいって言っているんだ。また、それがちょっと困って。クライアントの希望通りにテーブルを置くと、レジやトイレの近くにまで席が食い込んでしまうんだ。明日、会えないか?』
「明日ですか? ごめんなさい。予定が入っていて」
仕事でも、休日にはもう会いたくない。
『そうだよな。ごめん。来週、こっちに来られる日をメールで教えてくれないかな。あとはテーブルは配置に関する資料なんだけど』
「先輩、その資料はこっちで用意できますから」
『そうか。じゃあ、頼むよ』
「はい。わかりました」
『今度は仕事抜きで、食事しよう』
中野先輩は一方的に電話を切った。小さくため息を吐いて、スマホをテーブルの上に置いた。
ソファに座っていると、スマホのマナー音が聞こえてきた。充電器に立てているスマホを取る。画面には“中野工房・中野先輩”という文字が表示されていた。
「もしもし、先輩、どうかしましたか?」
今日のことがあって、あまり中野先輩とは話がしたくない。でも、仕事のこともあるし、出ない訳にもいかなかった。
『佐伯、悪い、こんな時間に。さっき、クライアントからメールがあって、テーブルの配置を変えたいって言っているんだ。また、それがちょっと困って。クライアントの希望通りにテーブルを置くと、レジやトイレの近くにまで席が食い込んでしまうんだ。明日、会えないか?』
「明日ですか? ごめんなさい。予定が入っていて」
仕事でも、休日にはもう会いたくない。
『そうだよな。ごめん。来週、こっちに来られる日をメールで教えてくれないかな。あとはテーブルは配置に関する資料なんだけど』
「先輩、その資料はこっちで用意できますから」
『そうか。じゃあ、頼むよ』
「はい。わかりました」
『今度は仕事抜きで、食事しよう』
中野先輩は一方的に電話を切った。小さくため息を吐いて、スマホをテーブルの上に置いた。