Sweet Room~貴方との時間~【完結】
オフィスビルの8階にある『ARAI DESIGN』。個人宅やカフェや雑貨店などの設計や内装のデザイン、リノベーションが中心の設計事務所。かなり小規模の事務所だが、社長の設計するものにはファンが多い。雑誌等で建築関係の特集が組まれると必ず名前が載る。それがうちの社長、新井 創(あらい そう)。
杉山が「おはようございます」と言いながら、オフィスのドアを開ける。社長が私と杉山をニヤニヤしながら見ている。
「おはよう、佐伯。涼太はちゃんと家まで送ったか? 送り狼にならなかったか?」
「社長! 僕はそんなことしませんよ。ちゃんと家まで送り届けたあと、すぐに帰りましたから」
私が答える前に、杉山が慌てながら言った。
「本当か?」と社長は杉山に疑いの目を向けたまま聞いてきた。
「社長、本当ですよ。杉山がそんなことをすると思いますか?」
「あっ? ないな……」
「そう思うなら、変なこと言わないでくださいよ」と、杉山は疲れた顔で自分のデスクに鞄を置いた。
社長は笑いながらコーヒーをマグカップに注いでいる。いつもの月曜日が始まった。
杉山が「おはようございます」と言いながら、オフィスのドアを開ける。社長が私と杉山をニヤニヤしながら見ている。
「おはよう、佐伯。涼太はちゃんと家まで送ったか? 送り狼にならなかったか?」
「社長! 僕はそんなことしませんよ。ちゃんと家まで送り届けたあと、すぐに帰りましたから」
私が答える前に、杉山が慌てながら言った。
「本当か?」と社長は杉山に疑いの目を向けたまま聞いてきた。
「社長、本当ですよ。杉山がそんなことをすると思いますか?」
「あっ? ないな……」
「そう思うなら、変なこと言わないでくださいよ」と、杉山は疲れた顔で自分のデスクに鞄を置いた。
社長は笑いながらコーヒーをマグカップに注いでいる。いつもの月曜日が始まった。