Sweet Room~貴方との時間~【完結】
過ちのない夜を過ごした俺たちの結末は結婚だった。あの酔っ払っている佐伯さんに恋をするとは思わなかった。気がつけば恋をし、奈央美と呼び捨てにするようになった。今では『妻』と言うようになっている。
テディベアのキーホルダーを見つめた。部屋の窓から白樺を眺める横顔を見つめる。モカブラウン色のテディベアと奈央美が同じように微笑んでいた。
「奈央美」
「何?」
振り向いた奈央美の顔に影ができる。その影の色はモカブラウン。俺の手の中にあるキーホルダーと瓜二つになった。
「奈央美、幸せ?」
「うん。すごく幸せ。涼太は?」
「俺も幸せだよ」
テディベアのキーホルダーを見つめた。部屋の窓から白樺を眺める横顔を見つめる。モカブラウン色のテディベアと奈央美が同じように微笑んでいた。
「奈央美」
「何?」
振り向いた奈央美の顔に影ができる。その影の色はモカブラウン。俺の手の中にあるキーホルダーと瓜二つになった。
「奈央美、幸せ?」
「うん。すごく幸せ。涼太は?」
「俺も幸せだよ」