Sweet Room~貴方との時間~【完結】
「このハンバーグ、うま過ぎる」
ハンバーグを頬張る杉山は小学生の男の子のように見えた。そう、お子様ランチと小学生。
「オムライスもすごく美味しい。今度、来た時はハンバーグ頼もう」
「良かったら、一口食べます? 反対側は口付けてないんで」
そう言うとカトラリーが入ったケースからフォークを出し、プレートとフォークを私に差し出した。
「ありがとう。杉山もオムライス食べていいよ」
私だけがもらうのも申し訳ない気がして、オムライスを少し前へずらす。そして、杉山のプレートを受け取った。
「じゃ、遠慮なく」
両手が空くと杉山はオムライスを自分の前に引き寄せた。カトラリーケースからスプーンを取り、私が口を付けていない方からオムライスを食べ始める。
「ハンバーグも美味しい。私、ここに来ると、いつもカレー頼んじゃうの。人と来た時だけお任せにするの。今度は絶対ハンバーグ頼もう」
「そうなんですか。佐伯さん、カレーが好きなんですね。あとコーヒー牛乳」と、ちょっと辛かう感じで言った。
「どうせ、お子様の味覚ですよ」
「お子様でもないでしょ。飲み会の時は、塩辛、キムチ、ホヤの酢の物。どちらかっていうと、オヤジの味覚じゃないですか?」
「言ってくれるじゃない。ハンバーグ、もっと食べてやる!」
何となく意地を張りたくなり、ハンバーグを大きめに切り、口に放り込んだ。しまった、大きすぎた。
「好きなだけ、食べていいですよ。俺も、好きなだけオムライス食べますから」
気がつけばお互いのメニューを半分食べてしまっていた。何してるんだろう、いい大人が2人で。
ハンバーグを頬張る杉山は小学生の男の子のように見えた。そう、お子様ランチと小学生。
「オムライスもすごく美味しい。今度、来た時はハンバーグ頼もう」
「良かったら、一口食べます? 反対側は口付けてないんで」
そう言うとカトラリーが入ったケースからフォークを出し、プレートとフォークを私に差し出した。
「ありがとう。杉山もオムライス食べていいよ」
私だけがもらうのも申し訳ない気がして、オムライスを少し前へずらす。そして、杉山のプレートを受け取った。
「じゃ、遠慮なく」
両手が空くと杉山はオムライスを自分の前に引き寄せた。カトラリーケースからスプーンを取り、私が口を付けていない方からオムライスを食べ始める。
「ハンバーグも美味しい。私、ここに来ると、いつもカレー頼んじゃうの。人と来た時だけお任せにするの。今度は絶対ハンバーグ頼もう」
「そうなんですか。佐伯さん、カレーが好きなんですね。あとコーヒー牛乳」と、ちょっと辛かう感じで言った。
「どうせ、お子様の味覚ですよ」
「お子様でもないでしょ。飲み会の時は、塩辛、キムチ、ホヤの酢の物。どちらかっていうと、オヤジの味覚じゃないですか?」
「言ってくれるじゃない。ハンバーグ、もっと食べてやる!」
何となく意地を張りたくなり、ハンバーグを大きめに切り、口に放り込んだ。しまった、大きすぎた。
「好きなだけ、食べていいですよ。俺も、好きなだけオムライス食べますから」
気がつけばお互いのメニューを半分食べてしまっていた。何してるんだろう、いい大人が2人で。