Sweet Room~貴方との時間~【完結】
ワインよりビール
「ダメだわ。全然、浮かばない」
「ですね」
来週は『natural jewelry』とのデザイン会議があり、杉山と会議室にこもりデザインを考えている。でも、全くいいものができない。私も杉山も、ラフ画を書き、ゴミ箱に捨てるを繰り返している。まとまらなかったデザイン画やラフ画が増える。
「コーヒーでも入れますか」
杉山は私と自分のマグカップを持って、コーヒーメーカーからコーヒーを注ぐ。
「杉山、ここまで粘っても、今のところは良いデザインが出そうもないね、お互い。今日はここで切り上げましょう」
「そうですね。一旦、違う業務をして、少し頭を切り替えた方がいいかもしれませんね」
「ええ」
お互いの意見が一致。会議室にある資料やゴミを2人で片付けていると、社長が様子を見に来た。
「その顔だと、まだデザインは決まってないんだな」
「はい。ディスプレイを高くするとなると、圧迫感を与えてしまったり、死角が増え、防犯上の問題が出てきて。そこをクリアするデザインが浮かばなくて」
社長に、使えそうなデザインを見せながら説明する。
「なるほどな。これとかはデザインは良いが、確かにジュエリーショップにしては圧迫感が強い。色を少し明るめなのに変えてみたらどうだ?」
「それもしてみたんですが、何かしっくりしないんですよ」と杉山が私の隣に立って言った。
「ですね」
来週は『natural jewelry』とのデザイン会議があり、杉山と会議室にこもりデザインを考えている。でも、全くいいものができない。私も杉山も、ラフ画を書き、ゴミ箱に捨てるを繰り返している。まとまらなかったデザイン画やラフ画が増える。
「コーヒーでも入れますか」
杉山は私と自分のマグカップを持って、コーヒーメーカーからコーヒーを注ぐ。
「杉山、ここまで粘っても、今のところは良いデザインが出そうもないね、お互い。今日はここで切り上げましょう」
「そうですね。一旦、違う業務をして、少し頭を切り替えた方がいいかもしれませんね」
「ええ」
お互いの意見が一致。会議室にある資料やゴミを2人で片付けていると、社長が様子を見に来た。
「その顔だと、まだデザインは決まってないんだな」
「はい。ディスプレイを高くするとなると、圧迫感を与えてしまったり、死角が増え、防犯上の問題が出てきて。そこをクリアするデザインが浮かばなくて」
社長に、使えそうなデザインを見せながら説明する。
「なるほどな。これとかはデザインは良いが、確かにジュエリーショップにしては圧迫感が強い。色を少し明るめなのに変えてみたらどうだ?」
「それもしてみたんですが、何かしっくりしないんですよ」と杉山が私の隣に立って言った。