Sweet Room~貴方との時間~【完結】
体がふわふわして気持ちいい。もっと自由に歩きたいと思うのに右側が固定されている。
右を見ると面倒くさそうな杉山がいた。
ふわふわした足元を歩いていると、ゴリという感覚がする。
「痛ってぇ!」
「杉山どこ痛いの? どこ?」
「大丈夫です」
「いたいの、いたいの、とんでいけ」と言って、杉山の首に抱きついた。
「どうしたんでしゅか? 杉山、顔、赤い~」
何だかよくわからないけれど、杉山の反応が面白くて、イタズラを続けた。すると、突然、杉山が私の両手を握って、顔を覗き込んできた。
「遊んでないで、帰りましょう。夜風で手も冷えたみたいだし」
「歩けますか?」
「うん。杉山の手、温かい」
杉山の手の暖かさで、少し酔いが覚めた。
ふわふわした感覚と一緒に、右手には温もりがある。その温もりを失いたくなくて、必死に足を動かして歩いた。
駅に着くとタクシーに押し込まれて、そのまま意識が遠のいた。
右を見ると面倒くさそうな杉山がいた。
ふわふわした足元を歩いていると、ゴリという感覚がする。
「痛ってぇ!」
「杉山どこ痛いの? どこ?」
「大丈夫です」
「いたいの、いたいの、とんでいけ」と言って、杉山の首に抱きついた。
「どうしたんでしゅか? 杉山、顔、赤い~」
何だかよくわからないけれど、杉山の反応が面白くて、イタズラを続けた。すると、突然、杉山が私の両手を握って、顔を覗き込んできた。
「遊んでないで、帰りましょう。夜風で手も冷えたみたいだし」
「歩けますか?」
「うん。杉山の手、温かい」
杉山の手の暖かさで、少し酔いが覚めた。
ふわふわした感覚と一緒に、右手には温もりがある。その温もりを失いたくなくて、必死に足を動かして歩いた。
駅に着くとタクシーに押し込まれて、そのまま意識が遠のいた。