Sweet Room~貴方との時間~【完結】
「佐伯さん、何回ですか?」と、杉山の声が自分の体の下から聞こえてくる。
「506」
それだけを答え、少し目を開けた。すると杉山の黒髪と床が見えた。それに足が浮いている感じもする。
この状況はなんだろう? でも、温かいからいいや。
「鍵、どこですか?」
「バックのポケット」
突然、足が床につく。杉山は私の肩を掴んで、壁に優しく押し付ける。カチャッと音を立てたあと、私を抱きかかえるように杉山の腕が背中に回った。目を開けると慣れ親しんだ自分の部屋だった。
ベッドへ行こうと2、3歩前に進んで力尽きた。
「佐伯さん、大丈夫ですか?」
上から杉山の声が聞こえて「うん」と頷いた。
「ベッドに運びますね。抱き上げてもいいですか?」
返事をするのも面倒で首に抱きつくことにした。
床に転がっていたせいで、お尻や背中が冷たい。それが一瞬にしてなくなり、揺り籠みたいに体が揺れて、柔らかいものの上に着地した。
「506」
それだけを答え、少し目を開けた。すると杉山の黒髪と床が見えた。それに足が浮いている感じもする。
この状況はなんだろう? でも、温かいからいいや。
「鍵、どこですか?」
「バックのポケット」
突然、足が床につく。杉山は私の肩を掴んで、壁に優しく押し付ける。カチャッと音を立てたあと、私を抱きかかえるように杉山の腕が背中に回った。目を開けると慣れ親しんだ自分の部屋だった。
ベッドへ行こうと2、3歩前に進んで力尽きた。
「佐伯さん、大丈夫ですか?」
上から杉山の声が聞こえて「うん」と頷いた。
「ベッドに運びますね。抱き上げてもいいですか?」
返事をするのも面倒で首に抱きつくことにした。
床に転がっていたせいで、お尻や背中が冷たい。それが一瞬にしてなくなり、揺り籠みたいに体が揺れて、柔らかいものの上に着地した。