Sweet Room~貴方との時間~【完結】
「ううん。年が近いとこういう風に会話できるんだなって。私の兄は8個上だから、こういうテンポある会話っていうより、大人と話している気分だったから。楽しそうと思って」
「ナオちゃん、お兄さんがいるんだ。やっぱり好きになる人って、年上が多いの?」
数少ない彼氏をさっくり思い出すと、1つか2つくらい上という人が大半を占めていて「ああ、比較的多いかも」と答えた。
「じゃあ、年下はどう?」
年下と聞かれて、目の前にいる杉山を見てしまった。
「年齢とかは気にしないかな。でも、場合によっては相手が気にするかもしれないけど」
宏実さんは何かを企んでいるような表情で「ふーん」と言った。
「ほら、食べよう。佐伯さんも遠慮せずに食べてください」
白菜やしいたけなどが入った取り皿を杉山から受け取る。宏実さんにブツブツ言いながらも、ちゃんと姉の分を取り分けていた。何だかんだ言っても姉に弱い弟らしい。
「ありがとう。杉山、料理するんだね」
「はい、嫁に行った姉が不器用で、父親も不器用で。でも、俺が器用だったんで、家事全般は俺の仕事だったんです。生きるためですよ」
すると、杉山が煮込んでいた豚肉を横から奪い取り「ちょっと、私だって洗濯くらいしたわよ」と宏実さんが言った。
「ナオちゃん、お兄さんがいるんだ。やっぱり好きになる人って、年上が多いの?」
数少ない彼氏をさっくり思い出すと、1つか2つくらい上という人が大半を占めていて「ああ、比較的多いかも」と答えた。
「じゃあ、年下はどう?」
年下と聞かれて、目の前にいる杉山を見てしまった。
「年齢とかは気にしないかな。でも、場合によっては相手が気にするかもしれないけど」
宏実さんは何かを企んでいるような表情で「ふーん」と言った。
「ほら、食べよう。佐伯さんも遠慮せずに食べてください」
白菜やしいたけなどが入った取り皿を杉山から受け取る。宏実さんにブツブツ言いながらも、ちゃんと姉の分を取り分けていた。何だかんだ言っても姉に弱い弟らしい。
「ありがとう。杉山、料理するんだね」
「はい、嫁に行った姉が不器用で、父親も不器用で。でも、俺が器用だったんで、家事全般は俺の仕事だったんです。生きるためですよ」
すると、杉山が煮込んでいた豚肉を横から奪い取り「ちょっと、私だって洗濯くらいしたわよ」と宏実さんが言った。