Sweet Room~貴方との時間~【完結】
11月の青い空を窓から見上げる。冬というには少し早いけれど、秋とも言えない寒さ。早めに引っ越せるようにしたいな。
駅前にある不動産屋に車が停まり、杉山と一緒に中に入った。予算や通勤のことを考え、その条件にあった部屋を見せてもらうことになった。
「こちらの部屋は東向きで、バストイレが別になっております。オートロックなのでセキュリティの面でも安心かと思います」
話を聞きながら、キッチンやお風呂場を隈なく見ていた。職業がら、壁紙の貼り具合やフローリングの状態を細かく見てしまう。
「ここ、収納スペース少ないけど大丈夫?」と、さっきまで敬語だった杉山が聞いてきた。
「えっ、ああ、そうだね」
少しびっくりしてしまい、一瞬言葉に詰まった。
「でも、物は少ないから、収納のことはそんなに気にしなくても大丈夫よ」
「そっか。じゃあ、次の物件、お願いします」
杉山は何食わぬ顔をして、玄関へ向かっていった。何だったんだろう、急に。
物件を3件見て、今日の不動産周りは終了した。
駅前にある不動産屋に車が停まり、杉山と一緒に中に入った。予算や通勤のことを考え、その条件にあった部屋を見せてもらうことになった。
「こちらの部屋は東向きで、バストイレが別になっております。オートロックなのでセキュリティの面でも安心かと思います」
話を聞きながら、キッチンやお風呂場を隈なく見ていた。職業がら、壁紙の貼り具合やフローリングの状態を細かく見てしまう。
「ここ、収納スペース少ないけど大丈夫?」と、さっきまで敬語だった杉山が聞いてきた。
「えっ、ああ、そうだね」
少しびっくりしてしまい、一瞬言葉に詰まった。
「でも、物は少ないから、収納のことはそんなに気にしなくても大丈夫よ」
「そっか。じゃあ、次の物件、お願いします」
杉山は何食わぬ顔をして、玄関へ向かっていった。何だったんだろう、急に。
物件を3件見て、今日の不動産周りは終了した。