Sweet Room～貴方との時間～【完結】

　宏実さんに腕をぐいぐい引っ張られて、洋服や靴、最後にランジェリーショップまで来た。しかも、何故か白がベースで、レースが豪華に使わているものを勧めてくる。

「どうして白ばっかり？」
「うん？　ああ、バカがそれに釘付けだったから」
「馬鹿？」
「ああ、気にしないでこっちの話。ナオちゃんは白が似合いそだったから」

　何だか腑に落ちない。せっかく来たんだし、たまには値の張った下着をかうのもいいか。結局、宏実さんが勧めてくれた下着を買った。

「ナオちゃん、今日はありがとう。いい気分転換になったよ」
「私も楽しかった。引っ越しで、結構疲れてたからリフレッシュできた。また誘ってください。旦那さんと仲良くね。あと弟くんとも」
「うん。旦那とは仲良くするけど、アイツはどうでもいい。じゃあね」

　宏実さんは大きく手を振りながら改札を通り過ぎって行った。