Sweet Room~貴方との時間~【完結】
「杉山、もう少し付き合ってもらってもいい?」
「いいですよ」
私は行き先を告げないで目的地の場所へ向かった。杉山は周りをきょろきょろと見ている。駅に着いたとき、電車に乗ったとき、駅前を歩いているとき、何かを聞きたそうな杉山に、聞くなオーラを出して歩いた。
目的地が目の前になり、私は足を止めた。そしてアイボリー色の建物を指差す。
「杉山、あのアパートが私の新居」
「え?」
「ゴールデンウィークに引っ越したの。あそこの公園に行こうか。道端にいても邪魔だしね」
杉山はただ軽く頷いた。引っ越し先のアパートの近くにも小さい公園があった。
私は小さく息を吐き出して、気持ちを落ち着かせる。
近くにあったジャングルジムに杉山は寄りかかった。
「杉山」
「はい?」
「3番目の好意。その返事をします」
1つの街灯と月明かりしかない公園では、杉山の表情がよく見えない。よくわからない緊張と不安が押し寄せる。
「よろしくお願いします」
私は深く頭を下げた。私の気持ちは伝わっているのかな。寂しさを埋めるために付き合うことを決めたなんて思われないかな。
音のない空間がもっと不安にする。
「いいですよ」
私は行き先を告げないで目的地の場所へ向かった。杉山は周りをきょろきょろと見ている。駅に着いたとき、電車に乗ったとき、駅前を歩いているとき、何かを聞きたそうな杉山に、聞くなオーラを出して歩いた。
目的地が目の前になり、私は足を止めた。そしてアイボリー色の建物を指差す。
「杉山、あのアパートが私の新居」
「え?」
「ゴールデンウィークに引っ越したの。あそこの公園に行こうか。道端にいても邪魔だしね」
杉山はただ軽く頷いた。引っ越し先のアパートの近くにも小さい公園があった。
私は小さく息を吐き出して、気持ちを落ち着かせる。
近くにあったジャングルジムに杉山は寄りかかった。
「杉山」
「はい?」
「3番目の好意。その返事をします」
1つの街灯と月明かりしかない公園では、杉山の表情がよく見えない。よくわからない緊張と不安が押し寄せる。
「よろしくお願いします」
私は深く頭を下げた。私の気持ちは伝わっているのかな。寂しさを埋めるために付き合うことを決めたなんて思われないかな。
音のない空間がもっと不安にする。