再生ゲーム・猿田夏彦のエンディング
「やっぱり僕を覚えててくれたんだね……嬉しいよりん。切っても切れない仲というのは僕たちのことをいうんだね」


愛しい君は残りのお酒を一気に飲み干した。そして腕を真っ直ぐこちらに伸ばし、瓶の底を僕に向けた。


「本当にうざい!!!! 昔からずっと鬱陶しかった!!!! 死骸みたいなあんたの特殊な体臭忘れられるはずがないじゃない!!!!

……でも大和のことは感謝するわ……話はそれだけよ。帰って!」


「せ、先生、お隣の大和さんって……まさか本当なの?」


怯える綾の腕に絡ませた。

――君のことも決して手放さないから安心してくれ。


「いいか……何度も言わせるな。鬼女に耳を傾けちゃいかん! 

……りん、君は終わったんだよ。拓也は君を不審がり調べている。そして正体をとうとう知ってしまったんだ……ついでに拓也をここに呼んでおいたよ。恐らく離婚届を取りに区役所に寄ってからこちらへ向かうだろう」


「はぁ!? 嘘よ! そんなはずがないわ! あの人は私を深く愛しているわ!!!! 少しのいざこざくらいで私たちの愛が崩れるはずがない! もし……万が一壊されるとしたら、あんたたちの行いのせいよ!」


そう口早に言い放つと、瓶をこちらに思いっきり投げつけた。


「きゃああ!!!!」

「綾、怖がらないで。僕がいるだろう?」
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