自己中で悪いんですか!?
「夢ちゃん? もう下駄箱だよ」
「あ、ありがとう」
「教室行こう?」
「そうだね」
あたしも向き合う心持たなきゃ
なんとなくだけど桐生とあうのは気まずい。
桐生はきっとあたし以外にも女の子がたくさん居て
いっぱい選べるんだろうな。
何であたしはアイツのこと考えてんの
嫌いはずなのに、このモヤモヤした気持ちは何だろう。
「はぁー」
「何ため息ついてんの?
「桐生くん!?」
「よぉ!!」
「あたしは貴方のせいでため息ついてるの」
「は?」