彼方は、先生だけど旦那様。

どうか、まだ……。


「恋々お嬢様、」

ああ、やっぱりもう…

「颯太様がお目見えでございます。」



颯…くん?


「あら!颯太君が?懐かしいわねっ。
何年ぶりかしら!ほら、早く行きなさい恋々っ!颯太君が待ってるわっ。」

「はっ、はいっ!!」

鷹峯家の使いの方ではなかったみたいです。
ですが、それに安心したのも束の間。
今度は違う胸の高鳴りが私を襲います。


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