彼方は、先生だけど旦那様。
その時、僕は自分で
自分の感情をコントロールする事が
できなくなっていたのです。

僕はそんな生活に耐えきれず、
気付いたらうちを出て
トボトボと暗い夜中の道を一人で
歩いていました。



とにかく遠くへ逃げたい…。

そう思い、ひたすら歩いていました。
そして、とうとう疲れ果て
僕は道端に倒れてしまいました。

そっからの記憶はありません。
気付いたら
孤児院のベッドに寝ていたのです。

きっと、道端で僕を見つけた人が
ここへ連れて来てくれたんだと
思います。
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