彼方は、先生だけど旦那様。

ほら、今だって。

「これは降べきの順にして…」

何事もなかったように授業をしています。

感情を表に出さない…というか
出せない薫様。
必死に作った笑顔の裏は
きっと底なし沼みたいに永遠の闇が
広がっているんですね。

一度その底なし沼から救い出してあげれたと思ったのに…
また私が落としてしまった…

…もう一度、救い出してあげないと。





私の手を掴んで、薫様。
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