彼方は、先生だけど旦那様。

パタパタパタパタパタパタ


やっとお母様とお父様とヨネさんも
玄関に駆けつけました。

「鷹峯様、娘をどうぞよろしくお願い致します。」

お母様が軽く会釈をしてからそう言いました。
それに続き父も。

「これから沢山のご迷惑をお掛けするでしょうが何卒、温かい目で見守ってやってください。」

「はい。薫様の奥様になるお方ですから、大切にいたしますよ。」


感情のこもっていない男の人の言葉。
私は道具ではない。そう思いたくても現実を突きつけられているようで…。
< 23 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop