彼方は、先生だけど旦那様。
鷹峯家へ

私は車に揺られ、後ろを見ることもなくただ流れて行く景色をながめていました。
車内には使いの方と運転手さんと私だけ。
「家まではだいぶ時間がかかりますのでゆっくりお寝になっていただいて構いませんよ。着いたら起こしますので。」
「はい。お気遣い有難うございます。」
この人の無表情な感じにはもう慣れました。
…こうやって一つずつ慣れていかないと…。
< 25 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop