プラチナブロンドに愛されて!!
「冬真」
「うん?」
「そんなにイギリス行くの嫌?冬真は英語喋れるからコミュニケーション困らないよね」
「琴ちゃんと離れるの嫌!」
「へっ?」
「だって中学高校、下手したら大学までイギリスなんだよ」
「そりゃ…まあね」
「琴ちゃんに会えない」
目をウルウルさせて今にも泣きそう。
「夏休みとか冬休みとかあるじゃない」
「お祖父ちゃんが最低中学高校の6年間は帰っちゃ駄目だって」
「……」
冬真のお祖父ちゃん頑固だから。
「そっか。6年間お父さんやお母さんに会えないのは寂しいね」
私でも6年間も親に会えないなんて言われたら…
「お父さんやお母さんはいいの。どうせ仕事でイギリスに来るだろうし」
「……」
あ、そうですか。
「じゃあ」
「だから!琴ちゃんに会えないのが嫌!それとも琴ちゃん一緒にイギリスに来てくれる?」
「はぁ?」
なんですか、それ。
「僕は琴ちゃんと一緒にいたいの」
いや、『いたいの』って言われても。
「琴ちゃん」
あ~泣き出しちゃった。