プラチナブロンドに愛されて!!
「なんで私のベッドに」
「ん、琴の寝顔見てたらさ、あんまり気持ちよさそうだから…それに昔から琴の隣ならよく寝れるし」
「……」
理由になってない。
「あのね、いくら幼なじみとはいえもういい年なんだから一人で寝なさい」
やっぱりお子様じゃない。
「おかしいでしょ?年頃の男と女が一つのベッドで寝るなんて」
「琴」
「な、なによ?」
一応文句を言ってるのに何故か冬真は嬉しそう。
「俺を意識してくれてんの?男として」
「へっ?」
私の顔を覗き込み
「今の琴の台詞、俺を子どもじゃなくちゃんと男として見てくれてんだよね」
「と、冬真」
「昔はさ、何も言わずに一緒に寝てくれてたのは俺が子どもだったからだろ?でも今は文句を言うのは」
「あ~ストップ!冬真、あんたの言ってるのは屁理屈」
「えっ?」
「そんなこと言うこと自体お子様。ご馳走さま。仕事行く用意しなくちゃ」
このまま冬真の話しを聞いてたら変な方向に行きそう。
お皿とカップを持って流しへ。
「冬真ももう出社時間でしょ。用意しなさいよ」
「大丈夫だよ。ご馳走さま」
食器を流しへ。
「私か洗うから」
「いいって。琴メイクまだだろ?しておいで」
「えっ?」
そう言えばまだ素っぴんだった。
「早く」
冬真にキッチンを追い出され寝室へ。
はぁ~
なんか勝手が狂っちゃう。