プラチナブロンドに愛されて!!
メイクを終えてジャケットを着て
「冬真、私もう出るから。冬真もぼちぼち出勤時間でしょ?」
「ん」
冬真も上着を羽織り
「送って行くよ」
「えっ?あ、いいよ」
「琴の会社の人、俺が幼なじみだって知ってんだろ?」
確かに。
それに冬真がリッチモンドの社員だと言うことも。
「うん。じゃあ悪いけど乗っけてって」
満員電車に乗ることを思ったらありがたいことだわ。
「ん」
車に乗り込み
「琴、今日はリッチモンドに」
「今日は行かない。明日式があるし。リッチモンドは明後日」
今日は有坂さんの引き受けてる明日挙式の支度。
今回はレストランでのウェディング。
ホテルや結婚式場じゃないからちょっと大変。
なによりお庭での挙式だし。
明日はお天気がいいことを願うわ。
「そっか。頑張れよ」
「うん、ありがとう。冬真もね」
「ん」
会社の前で降ろしてもらい
「じゃあね」
「じゃあな」
冬真の車は走り出した。