プラチナブロンドに愛されて!!


「琴お嬢様も東京にいらっしゃるんですね」

「あの『琴お嬢様』は止めて下さい。『琴』でいいです」

『琴お嬢様』なんて私の柄じゃないし。

「申し訳ありません。では琴さんで」

「はい。私は大学からこっちです」

「そうですか?さぞやご両親様も寂しがってられるでしょう」

「どうですかね。煩いのがいないからって静かでいいって言ってますけど」

「ハハハ…口では」

「もういいだろ」

私と松木さんが話しに花を咲かせてると冬真が痺れを切らしたように。

「はい、そうですね。えっと」

絶対にフランス料理とか懐石料理とか言われそう。

「松木さん、ディナーバイキングありますよね」

「あ、はい。ですが」

「バイキングでお願いします。冬真もいいよね」

「あ、ん。琴がいいなら」

「分かりました。では直ぐに」



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