プラチナブロンドに愛されて!!
同僚の後ろ姿を茫然と見送っていると
「琴、俺達も行こう。あまり長く止めてるとヤバイし」
はぁ?
なんで私がこのプラチナブロンドと行かなきゃならないのよ?
「琴、早く」
腕を引っ張られる。
「ちょっと離してって。なんであんたと行かなきゃならないんですか?って、あんた誰?」
変態に拉致なんかされちゃ困るわよ。
「だから俺だって」
『俺』って言われても見覚えがない。
「ふぅ~」
なんて溜め息つきながらサングラスを外す。
切れ長の綺麗な目だな。
って…関係ないし。
「まだ分からない?」
「……」
こんな美形のチャラい男に知り合いはいない。
「冬真だよ。冬真!」
「とうま?……とうま…とうまってあの冬真?!」
「そう。あの冬真」
「……」
「おい、大丈夫か?目が落ちそうだぞ」